開創650年曹洞宗のお寺です
当寺は常在山と号し曹洞宗大本山総持寺の直末で曹洞禅の名刹である。
もとは真言宗として建徳年中の創立し、開基は権大僧都竜恵法印で当寺の鎮守延命地蔵菩薩の霊夢によって総持寺四世無際純證禅師を請じて応安七年(一三七四年)禅林に改め開山第一世とした。無際禅師は総持寺開祖瑩山禅師ついて能登永光寺で出家得度し二世峨山禅師の法嗣(二十五哲)である。またその由緒からかこの寺は「駈け込み寺」としての特権も与えられていたようである。
爾後寛永十四年(一六三四年)領主前田利常氏(加賀三代)から領内地千五百歩の黒印を拝領した。
明治三年の合寺令には旧伽藍ことごとく破壊され、同五年の解禁で復旧梵鐘や法器一切経等を整えいまに至っている。宝物には延命地蔵菩薩石像坐体(弘法大師作) 正観世音菩薩木像立体(立山室堂の秘仏) 羅漢像(兆殿司筆)袈裟廿五条衣開山伝衣(麻生地象鼻)柱杖(峨山禅師遺品)等が残っている。
また境内に不明の宝篋印塔(南北朝時代の作)があって総たけ一・四八メートルの砂岩の塔で県内で一番古くすぐれたものである。
越中 婦負郡志
宗旨 | 宗名 曹洞宗(禅宗) |
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伝統 | 曹洞宗はお釈迦さまより歴代の祖師がたによって相続されてきた正伝の仏法です |
日本開宗 | 曹洞宗は鎌倉時代に高祖道元禅師さまが我が国に伝えて ゆるぎなき基礎をきずかれ 四代目の太祖瑩山禅師さまが一層盛んになさいました このお二方を両祖大師と申し上げます |
大本山 | 福井県の永平寺(高祖道元禅師さま御開山) 横浜市の総持寺(太祖瑩山禅師さま御開山) |
本尊 | 曹洞宗はお釈迦さまをご本尊として仰ぎます |
本尊唱名 | 南無釈迦牟尼仏 |
教義 | わたしたちはみな仏の子であり 生まれながらに仏心を具えています しかし それに気づかずに我がまま勝手の生活をして苦しみ悩みのもとをつくっています ひとたび仏さまに懺悔し帰依するならば 心が落ちついておのずから生活が調えられて明るくなり社会のお役に立つことを喜び 又どんな苦難にも耐えて生き抜こうとする信念が生まれます そこに生きがいと幸福とを発見するのが曹洞宗の教えであります |
お経 | 修証義 般若心経 観音経 寿量品等の諸経典を読誦します |